「デザインで商品を選んだりしない」 医療という業界柄というわけでもないのですが、「製品やサービスをデザインで選んだりしないよ」とおっしゃる方がいます。私も大いに賛成です。メディカル分野において、広告やタレントが素敵だったから製品を選んだと言われては、それを使われる患者さんもド…
「普通のデザインでいいです」 メディカル分野に限らず、お客様の中には「普通でいいから、好きにやってほしい」と頼んでくる方がいらっしゃいます。世の中の多くの人は「ものすごいデザイン」を期待しているわけではなく、「普通でいい」と考えているのだと思います。無論、病院やクリニッ…
倉俣史朗の椅子の前で考えること 先日、倉俣史朗のニュースを久しぶりに見た。 「ミス・ブランチ」には、作られてから30年近く経った今でも、デザインの再定義を促す力がある。 椅子は、機能的であることが重要なのか。 座り心地がよいことが重要なのか。 あるいはただ部屋の飾りとして…
自分のことは自分がよく知っている デザイナーの能力には、お客様と一緒に答えを探すコミュニケーション能力が含まれます。しかし、「そんなことは自分でできる」「それより早く効く広告やアイディアを」とおっしゃる方もいらっしゃいます。予算や締め切りなど与えられた条件もありますが、効く…
なぜデザインは必要なんでしょう? 近年、様々な形でデザインが、広く一般に流布する概念として捉え直され、海を超えたベンチャー企業から日本の大企業までデザイン思考なるものを導入し、イノベーションの種を模索しております。デザインは企業を内部から改革し、作業プロセスを根本から見直す…
「巨大化する現代アートビジネス」を読みました 「巨大化する現代アートビジネス」(著=ダニエル・グラネ&カトリーヌ・ラムール、訳=鳥取絹子)を読みました。 数十億円という作品が取引されることが当たり前となり、市場規模がこれまでにないほど膨れ上がった現代美術を、主に経済的側面から捉えた本で…
「スキマのかたち」展を観ました 「スキマのかたち」展を観てきました。 3Dプリンタによる造形的可能性の追求をしているオブジェの数々が展示されていました。 「これまで世界に存在しなかった形」という点において、3Dプリンタの生み出す複雑な構造(=スキマ)はとても面白く、どこか…
展覧会『nendo 3/3』と『Tribute to Hieronymus Bosch in Congo (2011-2013)』を観ました nendoの展覧会を見てきました。nendoは建築、インテリア、プロダクト、グラフィックと幅広くデザインの領域を横断するように活動している世界的にも著名な日本のデザインオフィスです。 私は表現の分野における才能というのは、人を圧倒するような…
メディカルデザイン・アソシエイツについて 医療分野におけるクリエイティブのあらゆるニーズにお応えいたします メディカルデザイン・アソシエイツ(Medical Design Associates/MeD)は「人と医療のより良いコミュニケーション」を目的とした、医療分野に関する業務提…
「カーボン・アスリート 美しい義足に描く夢」を読みました 展覧会を観た後、同じデザイナーによって書かれた「カーボン・アスリート 美しい義足に描く夢」を読了いたしました。高名なプロダクトデザイナーではあるが、全く未経験であるアスリート用の義足デザインに踏み込んでいった著者の挑戦について書かれています…
サバイビング・デザイン かつて柳宗理のアノニマス・デザインという概念に惹かれていました。匿名性のデザイン。無名のデザイン。それは文化的な背景から立ち上がってくる、無意識的なデザインの形です。 アノニマス・デザインは私が求めていた匿名性とは少し違うもので、私のも…
「普通の人」であるデザイナーとして a href=”https://designist.net/blog/”>2020東京オリンピックと「日本デザイン界の大きな時代遅れ」 (中西元男公式ブログ https://designist.net/blog/ よ…