「空の森シンポジウム」に行きました

AXISギャラリーで行われた空の森シンポジウムに行ってきました。テーマは「医療とデザイン」。沖縄にある不妊治療クリニックにグラフィックデザイナーが総合プロデューサーとして携わり、クリニックのコンセプトから建築、内装、ユニフォームなどデザインの観点から監修したそうです。

「デザイナーはここまでできるんだ」という仕事の参考としては大変面白かったのですが、医療ならではという専門的な領域に踏み込んだ内容ではありませんでした。優れたデザイナーの仕事は、業種を超えて普遍的であるとも言えますが、医療とデザインというには、少し風呂敷が大きかった感があります。

ファッションやアート、広告などの派手な仕事ばかりに目が行きがちなデザイナーの意識にも問題があるという話は、頷ける話です。デザイナーだったら綺麗な仕事はしたいし、人間だったら自分に理解がある方と一緒に仕事をしたいと思いますが、居心地のいい空間に腰を落ち着けているだけでは、どんなビジネスや営みでも衰退していくということでしょう。