ヘルスケア系のピッチイベントにて審査員を務めました
医学部大学生が中心となって運営し、中高生が参加するヘルスケア系のピッチイベントで審査員を務めてきました。正直、私のキャラではないと思いながら参加したのですが、結果的には多くの刺激と学びを得ました。
高校生たちの課題設定の的確さ、構成力、プレゼンテーションの明晰さにはただただ感心するばかり。既に学会発表をしていたり、実際に商品化の話が進んでいたりと、その行動力にも驚かされました。正直、社会人の7割くらいより上手いんじゃないかと思うほどです。
一緒に審査をしていたコピーライターの方も「この間、社会人向けのピッチを審査したけど、今回の方がずっとレベル高い」と舌を巻いていました。
日本の教育と「発想の翼」
一方で印象的だったのは、どのチームも課題の分析や整理は非常に丁寧なのに、「発想をぶっ飛ばす」タイプのアイディアは少なかったこと。社会実装も主題なので現実的なアイディアに着地させようとするのは当然ですが、精密な思考と大胆な構想が、両立していると面白い。これは日本の教育の特性でもあるのかもしれません。私自身も他人事ではなく感じました。
「巻き込み力」の大切さ
審査員の一人だった大学の教授が、主催の大学生たちに「こういう企画は、いろんな人を巻き込むことが大事だよ」と熱心に話していて、私も頷きながら聞いていました。
人に伝えること
慣れない場でしたが、若い世代の真剣さや柔軟な思考に触れて、自分もまだまだ学ぶことが多いと実感しました。また人に伝えることの難しさも感じました。世代を超えた場に身を置くと、普段の思考の癖や限界がよく見えるものですね。