Categories: Design

デザインとコミュニケーションについてお話させていただきました

システム開発エンジニアリングの会社イーエックスメディア様取締役の仲倉さんにお呼びいただき、社員の方々にデザインとコミュニケーションについてお話をさせていただきました。

釈迦に説法の部分も多々あったかと存じますが、技術職の皆様こちらの意図を汲んでくださり、熱心に傾聴していただきました。むしろクラシックなデザイン屋である私には、エンジニアや技術職の方々の意見が勉強になりました。もう誰がデザイナーとかエンジニアとか溶ける時代ですね。ご興味がある方はお問い合わせいただければと存じます。

感性とイメージの冒険を共有する

情報やイメージが伝わるとはどういったことか−例えばブランディングの一手法として「遊び」や「イメージの冒険」をやって先鋭的な感性があるということを示し、同じような感性を持っているクライアントやパートナーを手に入れるということがあります。

かつてルイ・ヴィトンが現代美術家の村上隆さんや草間彌生さんとコラボレーションいたしました。知らない人が見たら「なんだこれ」ですけど、知っている人はすでに知っていました。クリエイター以外でそれがわかる人はかなり文化的な造詣が深く、社会的地位と影響力を持つ「実力者」でしょう。先見の明がある人の新しいイメージは波及効果があり、創造的なビジネスとなります。村上隆さんは昔は知らない人ばかりでしたけど、今はアートやファッションに興味がある人以外でもかなり認知度が高いと思います。

ZOZOTOWNの前澤さんが、バスキアの絵を100億円で購入するのも同じではないでしょうか。ただの趣味と言ってしまえばそれまでなのですがニュース性が高くPRになるうえ、「その感性がわかる」人を自分のパートナーにできるかもしれないのです。

言葉ではなく「私はこういうものです」

ブランドが必要なのはファッションだけではなく、どのような事業でも当てはまることです。いつも冒険したり、リスクをとるわけではありません。ブランドとは「あなたが何者であるのか」ということを言葉だけではなく、イメージで社会に訴求するということです。

ブランドは強力な武器となりますが、コントロールすることが必要です。最終的にブランドの在り方を判断するのはクライアントの生き方であり、人生で培ってきたアイデンティティなのだと思います。

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