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CDジャケットのデザイン

少し前、クラシック音楽レーベルのCDジャケットのデザインやらせていただきました。私にしては珍しい仕事ですね。

様々な海外の参考資料をみせていただきましたが、クラシックのジャケットは面白いです。まさに文字と写真という感じで、特に書体の選び方に西欧の濃厚なエッセンスを感じさせます。大したことないデザイナーでも、アルファベットの扱いは日本人よりかなりうまいですね。当たり前かもですが。

以前、医療関係の国際カンファレンスにいって、海外の研究者の発表を聞かせてもらった時も思いましたが、書体とかちょっと日本人には思いつかない使い方と選び方をします。

海外で日本語見かけると色々不自然ですね。文法が間違っているわけではないのですが、がちゃがちゃした印象です。それと一緒のことなのですが、文化の流れに身を置かないと中々気づきません。

デザインは文化的な質量に依存する

私達はアルファベットを「何となくオシャレ」と思いますが、アルファベットの背景にある、重厚な西欧の歴史やそれに対する我々の憧れそのものを見ています。日本語がかっこ悪いとは全く思いませんが、より難易度は高いかもしれません。26文字を極限まで洗練させたアルファベットはいかにも西欧的な合理性と利便性があって、誰がやっても「そこそこキレイ」くらいにまとまります。日本語は常用漢字だけでも2136字。単純に数だけ比較することはできませんが、全てに精密なデザインを施すとなると、膨大な差となります。

表紙の欧文書体は英国生まれのBaskervilleで、手堅く組ませていただきました。そしてジャケットに自分が映り込まず撮影するの難しいですね。

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