医療情報のクリエイションに必要なもの

近頃の医療デザインは、デジタルヘルスを最前線として私の常識をすっ飛ばしてずっと進歩しているように思う。

私のような風変わりなデザイナーはある種の異端、あるいは過渡期的な泡沫のごときものとして消えていくだろう。

必要とされる限りは尽力させていただくが、私がプロジェクトをディレクションして、優れた方々に力を借りたいのはもちろんのことだが、そこにはクリエイティブの力だけではない。

自分の関わっているクリエイションが誰かの命に関わるかもしれない(関わらないとは到底言い切れない)という重みを感じ取れる方に仕事を依頼したい。

その「間違いは許されない」プレッシャーは時として判断を狂わせるかもしれない。

しかし、美しい文字組も斬新なアイディアも、どれだけクリエイションが優れていても、その重みを理解し得ない方から力を借りるのは難しいと思っている。