そもそも「オウンドメディアとは何か」というところから始まり、企業として自分達のメディアをどのように運営していくべきかを指南してくれる本です。
「発信する人たちと受け手をつなぐのがメディア」であるとして、その考え方から具体的なノウハウや経験も明かしてくれます。
とてもわかりやすいですね。単なるテクニックや手法的なものではなく、ちょっと前に問題になった医療情報サイトWELQにおける問題点の指摘など社会的な「今」を踏まえた上で、マスメディアではないオウンドメディアならではの役割を解説しています。私のようなメディアに近い人間から見ても、ついつい言葉にせず済ませていることや、著作権の取扱いについても丁寧に解説しています。
世界中ではなくとも必要とする人へ届くこと
創造的に物事に携わっていく人にとって、専門分野に関する能力(=同じ分野の人しかわからない)ばかりではなく、自分たちの価値を発信していくその情報を必要な人に届ける技術(=誰にでもわかる言葉)」は大きな武器です。専門分野の情報だから専門家にわかればよいというのでは、誰にも伝わりません。
企業に限らず、個人でも情報を発信する時代に何かしら参考になるものがあるのではないでしょうか。オウンドメディアの本ってあんまり需要ないのかな?
オウンドメディアのつくりかた 「自分たちでつくる」ためのメディア運営 | 鷹木 創, 大内 孝子 | Amazon