地域医療ジャーナルにて連載|情報の見え方を考えて自分で作る!インフォグラフィックのコツ

ウェブマガジン『地域医療ジャーナル』にて連載しております。
大雑把に「インフォグラフィックの作り方」としておりますが、情報を視覚的に処理することを架空のケーススタディを中心に、物語風にお伝えします。

我々は、デザインをはじめとして美術的なもの(それも随分大げさな言葉です)を特別な才能のように考えて、自分の手で視覚的に情報を処理する、その可能性をほとんど考慮しないのではないでしょうか。

とはいえ、情報の「読み方」のみならず「見方」、さらにいえば「人からの見え方」を通して「作り方」を考えるのは、多くの人にとって有益なんじゃないでしょうか。「作り方」を考えれば情報の「人からの見え方」が異なることに気づき、自分の情報の「見方」や「読み方」まで変わるからです。

デザインは自転車のようなものじゃないか、と思います。苦手な人が無理に使う必要はないけれども、多くの人にとってそんな難しいものではないです。ツール・ド・フランスに出るわけではなくとも、乗れた方が愉しいし便利なものです。

世の中には自転車より早い乗り物もたくさんありますが、電車や自動車があるからといって、自転車が不要だと考える方はいないと思います。多くの人が自転車に乗れば、専用の道路もできるし、都市の形も変わります。

デザインにおいても、袋小路に入ってしまいそうな物の見方や考え方もきっと変わります。

デザインは、自転車の乗り方と同じでマニュアルで覚えるより、身体で馴れた方がずっとわかりやすいものです。多くの方がマニュアルから入ろうとするあまり、ハードルを上げてしまっていると思います。

まず、ペダルに足をかけて漕ぎ出すこと。漕ぎ出したら途中で止めないことです。

一介の、市井に生きる町デザイナー(?)である私が己の実体験から語りつつ、ストーリーテリングに対する憧憬もあいまった、フィクションとノンフィクションの狭間にあるような、対話形式の物語です。

『はたらくクルマのスティンキーとダーティー』のように「じゃあ、こうしたら?」をみなさんにお伝えしていきたいと考えております。

頭で理解するというより、デザインを自転車に乗るくらい身近に感じてもらえると、とても嬉しいです。