医療情報のクリエイションに必要なもの 近頃の医療デザインは、デジタルヘルスを最前線として私の常識をすっ飛ばしてずっと進歩しているように思う。 私のような風変わりなデザイナーはある種の異端、あるいは過渡期的な泡沫のごときものとして消えていくだろう。 必要とされる限りは尽力させてい…
私の周りにはAIに対する危機感ってあまり感じない 先日のひと足お先の忘年会で出た話題だけど、日本(というか私の周辺)ではAIに対する危機感ってあまり感じない。 ハリウッドでAIの技術が人間の演技に取って代わることがないよう、俳優を保護するための規制づくりなどを求めてストライキを実施したとか…
デザイナーはゼロからコンセプトを作ってはいけないと誰かが決めたのだろうか こういう事を言うと、顰蹙を買いやすいのだが。 デザインは、ウェブにしろグラフィックにしろ建築にしろ、スタイルの話になりやすく、その分だけ表面的であり、何かを入れる「器」を競う話になりやすい(デジタル領域、特にスタートアップは情報の効率化、加…
デザインはどこから始まるのか 人には強制できませんが、デザイナーは案件が発生してから考えるのでは確かに遅いと思います。 日常からデザインを無意識的に考えている、そういうメンタリティーを身に付けた人が強い。 強制はできませんが、どんな仕事もレベルが上がってくればそんなもの…
「善人の沈黙」 昔、広告代理店にいた頃、大きな医療用医薬品の競合プレゼンに参加した。 若いデザイナーだった僕がひねり出したキャンペーンのアイディアにチーム全員が沈黙したことがあった。 そして、そこにいたプレゼンの責任者は僕の話を「はいはい。よく頑張ったね」…
大田区下丸子に書道教室をオープン 弊社がプロデュースする書道教室が大田区の下丸子にオープンいたしました。 デザイナーであり、IT会社の取締役も務めるからこそ、AIとテクノロジーの時代の書道にとても興味があります。 テキストもイラストも、AIはかなりの精度まで実現できるように…
SIGNS OF LIFE™について 来期は新しい挑戦といたしまして、洋服(Tシャツ)をやります。 今まで、医療/デザインという領域に20年近く携わってきました。 当時は「地味で固くて、つまらなそうですね」というクリエイティブ業界からの哀れみやら何やらをずっと感じてきましたが、…
ホスピタル・アートとは何だろう ホスピタル・アートとは何だろう。僕は今いち理解できないままでいる。 昨年、婦人科クリニックの開院時に、小栗 直人さんに描いてもらったイラストレーションが院長に大変気に入られたので、クリニックの一周年に小栗さんのお力添えをいただき、キャンバス…
書籍装丁『ホノルル ペストの火』 私の原義としてのグラフィックデザイナーを思い出させてくれる生活の医療社さんの書籍装丁のお仕事です。 友人知人のためのデザインというのは浪漫もありますが、なかなか難しいものではないでしょうか。 アラフィフデザイナーが最もこだわるべき印刷や紙…
マルタン・マルジェラに私が見たこと 10年以上前に妻が買ってくれたマルタン・マルジェラの財布がある。 私の無精もあり、人にいやな顔をされたこともあるほどボロボロである。 そもそもハイファッションに詳しいわけでもないし、情熱を注いでもいない。 自分でメゾンをやっていたマルジェラ…
医療情報のデザインは何が違うのか 医療情報に関わる業界にはこの十年ほどで、ディオバン問題、WELQ問題、人生会議のポスター問題と医療情報の危うさ、それに対する信頼を揺るがすような事件がそれなりな頻度で起きている。 また子宮頸がんワクチンに対する誤った情報流布が、ワクチン接種…
【Design Direction】のへクリニック 在宅療養支援診療所のへクリニックのロゴやウェブサイトなどデザインディレクションに携わらせていただきました。 明るく、気持ちのよい先生で、こちらのご質問にも丁寧にお答えいただき、充実した仕事でした。 「住み慣れたわが家で過ごしたい、家族と一緒…