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新しい価値を生み出すということ

新浪剛史「上位1%とは戦わず、彼らを使う方法を考える」会社で生き抜くためにすべきこと――新浪流サバイバルビジネス術 #2(文春オンライン 2017.2.15)

自分自身の20代、30代を振り返ると「とんでもなく頭のいい人」とか「ものすごい才能を持った人」という畏敬の対象がいた気がするんですが、今考えると9割方は大したことなかったというか、忘れたように思います。
結局その時々の価値観で囚われてしまうものは大したことないというか、自分の思い込みなのですね。

圧倒的な差を感じることもあるけど、その距離とは主観的なものにすぎません。とてつもない差を感じたならば、血の滲むような修行をするのも若いうちはいいかもしれません。「あいつはすごい」とか「別格」と周囲に吹聴することも、虎の威を借るなんとやらの処世術としては悪くないでしょう。

しかし一人の社会人として結果が求められているならば、それは人とは違う工夫する余地があると考えるべきです。友人や同僚、同業者の評価は気になりますが、業界や会社など出来上がった組織の中で優秀な人と、物事を構造から変えていくイノベーターは異なるものです。人と同じ方法で失敗すれば誰も怒らないかもしれませんが、何も変わることはないでしょう。

アイディアを出すという器用仕事

目的を達成したいならば、優秀な人を真似するのではなく、その手段から自分で考えること。今、「勉強中」「修行中」は通用しないならば、自分だけにわかるもの、その時、そこにしかないもので工夫するしかありません

寄せ集めて作る、ものを修繕する、ありあわせの手段・道具でやりくりすることーフランス語で「ブリコラージュ(Bricolage)」と呼ばれる概念です。文化人類学者のレヴィ=ストロースが「野生の思考」の中で用いて、広く知られた概念ですが、アイディアや創造性という問題に関しましても示唆に富んでいると思います。
ブリコラージュ 現代美術用語辞典ver.2.0(Artscape)

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